卓越な電気性能により自動車ライトの効率が向上
メダルコンポジットインダクタは自動車電子分野に広く応用されており、その中で、自動車ライトのLED駆動電源DC-DCコンバータには大量のパワーインダクタが使用されている。自動車ライト回路は高温、高周波、高振動などの複雑な環境にあるため、インダクタには高信頼性、低損失、耐大電流、耐高低温、耐機械振動と衝撃などの特性が必要であり。また、自動車ライトは機能の増加や電子回路の集積化に傾向しているのに伴い、インダクタに対し 小サイズ、高密度実装などの需要が提案されている。

自動車のライトがインダクタに対するより高い信頼性、より低い損失、より高い効率の需要を満たすために、科達嘉は自主的に車載メダルコンポジットインダクタのVSHB-Tシリーズを開発し、1060のサイズを追加した。以前に発売されたVSHB0754T、VSHB1054Tシリーズに比べて、VSHB1060Tシリーズは最適化設計によりインダクタの電流特性を向上させた。同じな実装面積とインダクタンスで、DCRが低い、定格電流が大きい、卓越な電気性能にて自動車ライトの効率が大幅に向上した。
Part-1 製品の概要
科達嘉メダルコンポジットインダクタのVSHB1060Tシリーズは低損失合金パウダーを用いてプレス製造したもの、低電力損失、直流抵抗が低く、高飽和電流などの特徴がある。インダクタはT-coreプリフォームと熱圧一体成形の革新的な製造技術を採用して インダクタをプレス製造する過程におけるコイル傾斜変形、コア割れなどの問題を解決し、製品の安定性と信頼性を大幅に向上させた。このシリーズのインダクタの動作温度は−55℃〜+165℃である。

VSHB1060Tインダクタンス範囲は8.20μH〜82.0μHで、DCRは最低13.5 mΩ、飽和電流は4.0 A〜13.2 A、温度上昇電流は3.3 A〜11.5 Aである。

Part-2 製品の特徴
1、低DCR、高飽和電流、高変換効率
VSHB1060Tシリーズには低損失合金パウダーを採用し、低DCR、高飽和電流などの特性があり、通常のインダクタと比べて DCRが最大30%低下し、インダクタの損失を大幅に低下させ、電源の変換効率を向上させた。

通常のインダクタとVSHB−Tシリーズのインダクタ損失の比較
最新発売されたメダルコンポジットインダクタのVSHB1060TシリーズとVSHB1054Tの実装面積は同じですが、VSHB1060Tの高さが0.6 mm増えたため、同等なインダクタンスではVSHB1060Tの電流特性がより良い。

表1:VSHB-Tシリーズの10.00μHであるインダクタの電流特性の比較結果
表1はインダクタンスが10.00μHであるVSHB−T 三つシリーズのインダクタの電流特性の比較結果を示している。データによると、他の二つシリーズに比べてVSHB 1060 TシリーズのDCRが低く、飽和電流と温度上昇電流がより高く、全体的な電気特性に優位がある。

VSHB1060T飽和電流曲線

VSHB1060T温度上昇電流曲線
2、軽量化の設計、高密度実装需要を満たす
VSHB1060Tシリーズの製品サイズは10.85 X 10.20 X 5.80 mm、軽量化の設計、空間節約し、高密度実装に適し、自動車電子小型化の設計案需要を満たす。

VSHB1060Tシリーズ外観寸法
3、高信頼性、複雑な車載環境に適合し
○T-coreプリフォームと熱圧一体成形の製造技術を採用し、インダクタをプレス製造する過程におけるコイル傾斜変形、製品内部割れなどの問題を解決し、
○端子が内部埋込み型と幅広い端子構造設計で、耐衝撃と耐振動が強い。

幅広い端子設計及びT-coreプリフォーム構造
4、磁気遮蔽構造、抗電磁障害能力が強い
自動車電子、特に自動車ライト部のPCB基板の実装面積は限られており、磁性素子は高密度実装が必要である。インダクタには磁気遮蔽構造を採用し、インダクタの遮蔽効果を高めて、電磁障害を効果的に低減し。
Part-3 製品応用
VSHB1060Tシリーズの動作温度は-55℃~+165℃で、高周波数と高温の環境で優れた電気性能を維持し、自動車電子分野の複雑な環境での応用需要を満たす。自動車ライトのLED駆動モジュールのほか、スマートキャビン、ADAS、BMS、T-BOXなどの各種自動車電子システムにも広く応用できる。

自動車ライト応用
Part-4 環境保護基準
製品はRoHS、REACH、Halogen Freeなどの環境保護要求に適合している.
Part-5 生産状況
製品は量産されており、納期は4~6週間です。